患者さまからよくいただくご質問をまとめました。
インビザライン・システムは、歯並びを改善するマウスピース型の矯正装置(アライナー)です。
矯正装置はプラスチック製で透明に近く、目立たない点が特徴です。他の人に「装着している」と気づかれることがほとんどありませんので、治療中にもご自身のライフスタイルを十分に保てます。また、治療中の痛みを抑えられるほか、取り外しができてキレイに洗えることから衛生的というメリットもあります。
アライン社が独自開発したSmartForce機能を採用するインビザライン・システムは、お一人おひとりの患者さまに、取り外しが可能な専用の矯正装置を作製。それを治療に用います。この専用の装置を装着していただき、少しずつ、歯を理想の位置へ動かしていきます。
インビザライン・システムは、インビザラインドクターライセンスを持つ歯科医師のもとで利用できる矯正治療方法です。経験豊富な歯科医師が、丁寧に治療計画を立案します。
まずはインビザラインドクターがお口の中を拝見し、患者さまにとってインビザライン治療が適切かどうかを判断します。適切だった場合は、治療を開始するかしないか、改めて患者さまにご相談します。
治療が始まりましたら、歯科医師が患者さまのお口・お顔の写真とレントゲン写真の撮影を実施。加えて、口腔内スキャナー「iTero(アイテロ)」を使い、お口のデータをお取りします。
これらの記録は、コンピュータ画面上の3Dシミュレーションで治療計画を確認できる「クリンチェック・ソフトウェア」で使用。このように作られた治療計画を「クリンチェック治療計画」と呼びます。そして、クリンチェック治療計画をもとに、患者さまごとにカスタマイズされたマウスピース型矯正装置を設計・製造しています。治療が完了したときの歯並びを確認できる点も、クリンチェック治療計画の大きな特徴です。
マウスピース型矯正装置が出来上がると、歯科医師のクリニック宛てに配送されます。クリニックに到着しましたら、治療開始のご連絡を患者さまへお入れし、矯正装置をお渡しします。1度のご来院で、2~3セットお渡しするのが通常です。その際に、次回のご予約をお取りしています(通院の間隔は1か月に1回ほど)。
歯が最終的な位置に移動するまで、1~2週間ごと、矯正装置を次のものに交換しながら治療を続けていきます。
インビザライン・システムの矯正装置は、すべてSmartTrack素材でできています。他社の素材に比べ、歯の移動に関して改善を重ねたことで高い効果が得られると、臨床上示されています。
SmartTrackに使われている医療用の熱可塑性ポリマーは、高い弾性を持ち、熟成形性に優れている点が特徴です。きちんと歯にフィットし、治療中には緩やかで持続的な力を加えられますから、歯を効率的に移動できます。
インビザライン・システムの矯正装置は、治療中の快適さを保ちつつ、より良い治療効果が得られるよう設計されています。
インビザライン・システムは、軽~中程度の不正咬合(噛み合わせのズレ・乱れ)から複雑な不正咬合まで、さまざまな歯並びの治療ができると臨床上示されています。
ただし、それぞれの患者さまの症状にインビザライン治療が適しているかどうかは、インビザラインドクターが最終的に判断すべきことです。まずは一度ご相談ください。
ブリッジは、2本あるいはそれ以上の歯をしっかり連結しているため、インビザライン治療が難しい場合もあります。ブリッジのある患者さまにインビザライン治療をご提供できるかどうかは、インビザラインドクターが最終的に判断します。一度ご相談ください。
被せ物をしている患者さまは、通常、インビザライン治療が可能です。ただし、歯の移動をサポートするため、「アタッチメント」と呼ばれる小さな突起を歯に取りつける場合があります。こうしたケースでは必ず、インビザラインドクターが被せ物の位置を慎重に評価して治療を進めていきますので、お任せください。
顎関節症の患者さまの場合、中には、インビザライン・システムのような装置や治療によって症状が悪化してしまう方もいらっしゃいます。矯正治療が顎関節症に悪影響を及ぼすかどうかは、インビザラインドクターが最終判断します。まずはご相談ください。
一般的には、インビザライン治療に年齢の上限はございません。お子さまから大人の方まで、あらゆる年代の患者さまの歯並びを、効果的に治療できると考えられています。
インビザライン治療は、口元が目立ちにくい矯正方法です。特に大人の患者さまには、これまでの矯正治療につきものだった審美性(見た目)の問題を気にせず歯並びを整えていただける方法だと言えます。
当院では、15歳以上の方に、インビザライン治療をご提供しています。ただし、永久歯の本数などによって、もう少し早い段階で治療をご提供できるケースもございます。まずはご相談ください。
患者さまの症状にもよりますが、審美的な効果をきちんと得るためにも、通常は上下両方の歯をインビザライン・システムにて治療しています。
矯正装置は、毒性のない医療用プラスチックで作製されていますから、妊娠中の方にも装着いただけます。不安な点がありましたら、気軽にご相談ください。
インビザライン治療では、他の矯正治療で感じるような痛みは感じにくいと言われています。
初めてマウスピースを装着するとき、また次のマウスピースを装着してから数日間は、一時的に軽い違和感を覚える患者さまもいらっしゃいますが、これは正常なことです。多少の圧迫感は、インビザライン・システムが継続的に歯を動かしているサインの1つでもあります。この違和感や圧迫感は、一般的には数日後に消えますので、心配ありません。
一般的にインビザライン治療のプロセスは以下の通りです。
• ステップ1:まず、治療計画を作成するために、ドクターが写真、レントゲン、PVS印象または口腔内スキャン(iTeroスキャンと呼 ばれる場合もあります)を取ります。
• ステップ2:アライン・テクノロジー社は、ドクターが提出した治療方針と処方書に沿って患者様のためにカスタマイズされた3D治療 計画を作成します(これをクリンチェック治療計画と呼びます)。この治療計画は、カスタマイズされたアライナーの製造に使用さ れ、治療期間が決まります。アライナーをカスタマイズすることにより、患者様の歯並びの問題に正確に対処することができます。ま た、クリンチェック治療計画によって、患者様自身が治療完了時の歯並びを視覚的に確認することができます。
• ステップ3:アライン・テクノロジー社にてカスタマイズされたアライナーが製造され、ドクターのクリニック宛に出荷されます。
• ステップ4:クリニックにアライナーが届いたら患者様とアポイントメントをとり、フィッティングを確認した後アライナーを患者様に渡し ます(通常は一度に3~4セット渡します)。患者様には、1~2週間ごとにアライナーを交換していただきます。
• ステップ5:6~8週間ごとに、診察します。診察では歯牙の移動状況など治療の進捗を確認し、次のアライナーのセットを渡しま す。
• ステップ6:インビザライン治療完了後に、歯牙を最終位置に保定するためにリテーナーの使用が必要な場合があります。
矯正を行う歯牙に追加の空隙や接触点が必要な場合は、治療の一環として歯牙を研磨したり削ったりする場合もあります。
特定の治療によっては、アライナーを歯牙にしっかりと固定させ、一部の歯牙移動をより効果的に行うために「アタッチメント」が必要 になる場合があります。アタッチメントは小さな歯冠色の複合材で、ドクターが患者様の歯牙に設置します。アライナーに小さなくぼ みや突起物がある場合もあります。これらは、特定の種類の歯根を移動させるためにデザインされたもので、患者様の治療計画に よりこれらの有無が異なります。
3D治療計画技術を使用したクリンチェック治療計画では、治療完了時の歯牙の最終位置を視覚的に確認することができます。
治療中に口腔内衛生を適切な状態に保つには、次の手順に従ってください。
1. 飲食の前には必ずアライナーを取り外します。ただし、冷たい水を飲む場合は、アライナーを取り外す必要はありません。
2. 毎食後または間食後にアライナーを再度装着する前には、歯を磨き、フロスを使って歯間を掃除してください。歯ブラシが手元に ない場合は、うがいをし、温かい流水でアライナーをすすぐだけでも構いません。できるだけ早くアライナーを十分に洗浄するようにしてく ださい。
3. 口腔内衛生を保つ方法に関して質問がある場合は、かかりつけのインビザライン・ドクターに相談してください。
4. 歯と歯茎を健康に保つため、定期的に歯科検診やクリーニングを受けることをお勧めします。
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